少し前進。着彩。

難航している着彩。少し光明が見え始めました。
まず、ネコの模様の規則性をそもそも研究しようと思い、写真の「ネコもよう図鑑」を買ってきました。すると確かに基本的な模様の出方はあり、それを前提にあとは個体ごとの個性を反映させれば良い感じがわかりました。特にシマシマの出方がわかっているとかなり描きやすくなります。
次に、非常に基本的な色の使い方を思いだしました。「彩度」です。現実のものはほとんどの場合、絵の具よりも圧倒的に再度が低い、ということです。それを忘れて絵の具の鮮やかな色を使うとリアリティのないもになります。植物などがわかりやすいのですが、植物の緑は絵の中ではそうとう彩度を下げないと鮮やかすぎて人工的なものに見えてしまいます。このことは浪人の美大予備校の時に気づいたのですが、これを忘れて、ネコ着彩でかなり鮮やかな配色にして、おもちゃっぽくなっていました。
ということで、今日もまたテスト彩色をしました。

方法論としては、何を探るれば良いのかが少し見えてきたのですが、かといって、この写真のテストが良いかと言うと、全くまだまだです。毛のニュアンスを、面で描くか、線で描くか、まだ迷いがあります。ホントは自分は面で描きたいけど、うまくいかず、この写真バージョンはある程度、線的表現になっています。ここはまだ研究中です。
そんなこんなで、新作の17号までは手が付けられませんでした。しかし着彩は、もうしばらく研究すれば、自分でも悪くないセンまでもっていけるような気もしてきました。
なお、この着彩テストは、今までのボツの本体を使っているので、1号作品の「どした?」が多いです。1号作品を作っていたころは真空脱泡機がなかったので、かなり失敗し、ボツがたくさんあり、たくさんテストできます。