パーティングライン

なんどもパーティングラインの話をしてしまっているので、はたしてパーティングラインとはどんなものかをアップでご紹介です。この写真は最新の16号のおなかのあたりです。これはけっこう大きめにラインが出てしまっているケースです。
まさにパートを分ける=型の分割の線になるところなんですが、実は見た目はライン=線ですが、実態は「面のずれ」です。そのため単に見た目上、仕上げの時に削って線を消せばよいというわけではなく、面のずれを解消して自然な曲面にしなければなりません。そのためけっこう広範囲に削る必要があります。なので型から出した後の仕上げがけっこう時間がかかる理由のひとつでもあります。
ではそもそもパーティングラインの出ない方法はないものか。それは何度も考えていますが、今のところまだ良い方法が浮かびません。しかし物理的には可能なはずなので、引き続き良い方法がないかを検討したいと思います。また今回の16号では、型の分割を後からするためにシリコーンの層を原型に対して薄めにしたのですが、その事でシリコーンが安定して合わさることが阻害され、結果的に樹脂漏れも起きました。このことは「ぴったり合わさる型」にできるかどうかという課題であり、その「ぴったり合う型」とは結局パーティングラインが限りなくないもの、ということなので、シリコーンの型の厚みは糸口なのかもしれません。研究を続けます。

しかし先日お話ししたように、今週はちょーっと会社の仕事がやや立て込んできているため、造形は土日まで難しそうです。