１６号が、とりあえず完成しました。へっとへとです。
今回はコンディションの良い型ができたと思ったのですが、その後、大問題が発生しました。それはパーティングラインから注型した樹脂が漏れてしまうという初めての事態です。まいりました。これはシリコーン型を分割するために、原型に対してシリコーンの層をなるべく薄くしたことで、型を合わせて安定させる力が弱くなったためのようです。しかし、このことに気づくまでにもかなり時間がかかり、なぜ漏れるのか、何回か樹脂注型して、硬化させて、漏れたバリを見ながら、どこから漏れているのか、なぜ漏れるのかをよーく考えて、ようやく上記が原因ではないかとたどり着きました。

まず初めは上記写真のように、樹脂が足りない状態になりました。むかって左のネコの下半身には樹脂が足りなく中が空洞です。通常は注型する樹脂の量が少なかったかなと思うのですが、いや、そうではなく漏れてるんだとわかりました。

しかし、どう漏れるのかがわからなくて何度か樹脂注型をして、パーティングラインから全般的に漏れている。そしてその中でも特に激しく漏れている個所を見つけて、この原因はシリコーン型の厚み不足で、パーティングラインを閉じる圧が維持できていないのでは、との仮説に行きつきました。

そこで、シリコーン型の厚みの代わりに、面として圧をかけられる厚めのプラバンを型にあて、ゴムで圧力をかけて固定し、ようやく漏れを防ぐことができました。
言葉での説明ではわかりにくいかと思いますが、ともあれ、ひとまずなんとかなってきました。やはり何度やっても一回ごとに問題は発し、１ぴきごとに対処し続けて、ようやく完成クオリティになりました。
ひとまず今日はここまでです。