17号。制作開始

着彩はまだ継続・研究中ですが、新作も始めなきゃ、ということで17号の制作開始です。
今回は「太めネコ(仮)」です。デブネコと言うと悪いかなと思い、仮称「太めネコ」です。実は今回、初めて実在のネコモデルがいます。あるお店にいるカンバンネコさんがモデルです。ネコ種はスコティッシュフォールドの雑種かな。らしいです。実はこの太めネコは非常に難しいです。それは本来の骨格に対し脂肪が多いためフォルムがあいまいになりやすいことと、さらに体がある部分と毛で膨らんだ部分などが混在するため、単に膨らんだ三日月みたいになりやすいく、フォルムの質の違いを良く見極めないとならず、なかなか難易度が高いです。この話は文面ではわかりにくので、ちょっと説明の画像を2点作りました。

上記、赤い線は骨格の流れで、関節が体の表面に近いところはフォルムにも張りがあります。逆に青い丸の部分は、ふわふわの毛などのボリュームで、張りではなく、やわらかいカタチになります。

2枚目の図では、フォルムが体の動きの影響で変化する説明です。体をひねっているので、地面に対して圧力がかかる所と、逆に少し浮きぎみになる所などを作り分けていきます。そうしないと単に均一に膨らんだ形になってしまい、動物の体っぽくなくなってしまいます。
これが今までの作品のようにスマートなネコだと、骨格や筋肉など、ある種の理想的な形でメリハリをつけられるので、むしろ作りやすいのですが、そこに骨格や筋肉のフォルムをあいまいにする脂肪がつくので、非常に難しいです。
今はまだ20%くらいの段階かと思います。ここからまだまだ試行錯誤をしながらツメていきます。
初めての実在ネコであること。そして初めての「太めネコ」なので。挑戦のしがいがあります。