映画ジャンクヘッド

久しぶりの更新になってしまいました。少々、造形以外の業務で立て込んでしまい。
そんな中、おとといかな。「ジャンクヘッド」という映画を見てきました。これは東京では渋谷、池袋、吉祥寺の3館しかやってないけど。自作の造形で全編コマ撮りの実写アニメーションです。


本来、内装業が本業の堀貴秀さんという方が監督で、原案、撮影、美術、音楽、編集など、完全にすべて1人で、7年かけて作った長編映画そのことです。その話をネットの記事で見て、すぐさま見にいきました。実は映画館で映画を見ること自体が数年ぶりのようにも思いましたが。


しかしすごかった。キャラクターなどももちろん魅力的ですが、舞台というか背景というか、その美術をすべて一人で作ったのかと思うと、あまりにすごい。全体で100分くらいだったように思いますが、当初はクレイアニメのように動きにも人肌を感じるような独特のニュアンスがありましたが、ストーリーに集中するうちに、その独特のニュアンスは忘れてしまい、普通にSF映画を見るような感覚になりました。
その完成度という事もありますが、一方、もしこの作品をCGアニメーションで作ったら、ずいぶん違う印象になるんだろうな、と思いました。トイストーリーのようなCGアニメーションにしたら。
ここは自分でよく考えてみる価値のあるポイントに思っています。まだうまく言い表せないのですが、その手作り感のあることによる「なんらかの力」があるのか。または、手作りであることを「知っているから」価値を感じるのか。
ここは自分の造形の引力にもかかわるとことなので。とても気になるところです。引き続き考えていきたいと思います。
あ、プログラム欲しかったんだけど売り切れで変えなかった。のでチラシだけもらってきました。