キジトラ_リメイク

インスタグラムで先行していましたが、改めてこちらでも投稿します。キジトラちゃんのリメイクです。改めてお話しすると、ボディは以前作ったものに頭部のフォルムだけ変更して原型を作り直し、シリコーン型、レジン注型もし直して新しいバージョンにしました。何を変えたかと言うと、以前バージョンはよりイメージ寄りの顔立ちだったものを、もう少し描写的な猫のフォルムにトライしました。実はこのネコちゃんは実在のモデルがいます。そのネコを再現する練習もあってのリメイクです。
このことは、今後オーダーにも対応していくためのテストでもあります。

自分としては、けっこう着彩の段取りもスムースになってきました。ベースにはアクリル絵具で「仕上がった時の最も明るい色」で下地を塗り、その上に水彩色鉛筆で毛並み表現を施します。

当初はこのアクリル絵具の濃度感や明暗の感じもわからなかったけど、もう感覚がつかめてきました。ポイントは多少ムラになっても、うっすうすの、チョー薄めで塗り重ねるところがミソです。

色鉛筆も、初めは薄めで全体を進め、徐々に濃度を上げます。全体のバランスをみなが進めるのポイントです。水彩色鉛筆の場合は、塗ったあとにネリゴムなどでも少し引くことができることと、色剤の感じがマットな粒子感で、毛並み表現に適していること、そしてこの色鉛筆はスイス製のカランダッシュというメーカーの「スプラカラーソフト」というシリーズですが、このシリーズは非常に色数が多く、微妙な色違いが有り着彩をコントロールしやすいという点で、水彩色鉛筆という手法に行き着きました。
ここまで、かなり色々な画材で着彩の試作をし、おそらく25匹くらいでようやく目途がつきましたが、まさか色鉛筆が最適だとは想像もしませんでした。
自分としても、だんだん着彩そしてオーダーで実在のネコちゃんを再現する事にも自信が持てるようになってきました。