昔取った杵柄

ちょっと思い立って、ネコ作品を着彩してみようと思います。テストとして。
今は手触りの感触が良く、質感も良い、白い樹脂のままが完成形です。また過去に着彩も何度かテストしていますが、どーしてもおもちゃっぽくなって、自分が許せる質感にならないため、検討は止まっていました。しかし今、再度、試してみようと思います。今までのテストでは、樹脂自体に染料を入れて色のついた樹脂にしてみたり、またはスプレーによる全体塗装としての着彩を試しました。しかし今回は今まで一度もやっていない最もプリミティブな手描きによるペインティングを試そうと思います。それは、ネコの柄を描きこんでみるということで、具体的にはミオの柄を描いてみようと思います。


画材は、アクリル絵の具です。アクリル絵の具は、美大のデザイン科には毎度おなじみの画材です。もっとも有名なのは「リキテックス」ですね。私も美大の浪人のころから、ポスターカラーとリキテックスにかなりお世話になりました。アクリル絵の具は水溶性ですが、乾燥すると耐水性になる特徴があるため、乾燥すると上から塗っても溶けて混ざらないという特徴があります。ポスターカラーも水溶性ですが、これは上から塗ると、下の色まで溶けるので、重ね塗りには向きません。余談ですが、多摩美の頃、ポスターカラーで徹夜で描いた課題の絵をテーブルの上に置いて寝ていたら、翌日は雨で、なぜかウチのネコのミオが、外から帰った塗れた足のまま、課題の完成した絵の上に仁王立ちしていおり。「あーーミオ、だめ!」と追い払っても、もうネコの足あとが絵についてしまったという思いでがあります。まそれはポスターカラーです。

さて今回のアクリル絵の具はリキテックスではなく、その後自分購入しターナーのアクリルガッシュです。ターナーは透明水彩絵の具の方が有名かな。私が透明水彩に憧れていたので、ついターナーの絵の具を買ってしまいました。たぶん20年くらい前だと思うけど。さらに筆も、もう20年どころか30年前くらいに買ったものじゃないかと思いますが、ひととおり道具はありますので、これで試しにネコ着彩してみようと思います。うまくいくかな~。おもちゃっぽくなってしまうかもしれません。