レタッチ&仕上げ3周目

仕上げを進めると、細かいディテールも見えてきます。そこで超微細な気泡の跡などもたまに見つかります。およそお。0.1mmもないくらいのものを。そこでどうするか。何かでその気泡跡を埋める=レタッチをするのですが、ここもかなりいろいろな素材で研究をしました。もっともオーソドックスにポリパテだとか、またはある種の接着剤、または光硬化樹脂なども試しました。しかしそれらは本体の樹脂と違う材質であるため、光に透かすと密度が違ってレタッチ個所がわかってしまいます。そこで行き着いたのが結局、同じ素材=同じ樹脂でレタッチすることです。そうすれば食いつきも良いし、おおむね同化するため光をかざしてもまあまあの一体感でレタッチができます。
しかしレタッチは超微細なキズや気泡跡であり、必要容積は非常に小さいです。そこでレタッチ用に、樹脂のA液を0.1g、B液も同様に0.1g、合計0.2gを攪拌してごくわずかの樹脂を作り、つまようじなどで該当部分を埋めます。写真は0.2gを攪拌するために作った小さなシリコン皿で、これを使って混合しています。
この少量で細かいの作業の大変さもさることながらもっと大きな問題があります。それはレタッチのために使用するごくごくわずかな樹脂も、硬化する時に超超微細な気泡が現れることが多いことです。この原因と対策も研究中なんですが、まだ決定的な手法が見つかっていません。今は同じ個所のレタッチ回数を増やして少しづつ問題を小さくしていく方法を今はとっています。
そして微細なレタッチをしたら、さらに仕上げのサンドペーパーがけです。今度で3周目になるかな。
なんとかOKレベルまでクオリティを維持して進めたいものです。