サンドペーパーの仕上げについて、革命的な工具を発見、そして制作しました。これにより今までめちゃくちゃ時間のかかったサンドペーパー仕上げが非常に効率よく進められるようになりそうです。
その工具は●電動ペン型サンダー。●スパチュラを改造してスポンジヤスリをくっつけた棒型工具。●そしてメラミンスポンジ。の3つです。
そもそも最終仕上げは、今のところどーしてもサンドペーパーでやる必要があります。それはかなりいろいろなヤスリを試してみましたが、サンドペーパーほど触感の良い仕上がりにできるものは発見できていないためです。また私の作品は曲面が多いためある程度ヤスリにも面の柔らかさが必要で、手(指)で小さなサンドペーパーを使って作業するのが完成クオリティ的には一番良い仕上がりになります。しかしこの手作業は非常に長時間かかるのと、さらに指への負荷が高く低温火傷的な場合や、圧迫し続けすぎることで慢性的な指の痛みがあり、継続的な方法としては改善の余地が大いにありました。
そんな中。常々いろいろな手法についてリサーチをしていて今回の3つに到達しました。
まず電動ペン型サンダーは、アルゴファイル・ ポータブルリニアストロークサンダー・アルティマ5という製品です。プロクソンにもペンサンダーという同じ系統の工具がありますが、私のリューターがアルゴファイルで好印象ということもありこちらを試しました。
今まではリューターで粗削りだけでなく仕上げに近いこともできないものか研究していたところ、この電動工具をみつけました。ただしホントの最終仕上げまでは難しいものの、しかしリューターではできない最終の手前くらいの次元の表面仕上げが可能です。
次に、この電動工具の限界を補う形で、最終仕上げをする良い方法を模索し、スポンジ付きのサンドペーパー「神ヤス」を小さくカットし、さらに粘土用のスパチュラの先端に張り付けるという、ごくあたりまえの方法に至りました。これはずっと手に勝るものはないと考えていたため、指のダメージが続いてようやく手作業は手作業でも工具を研究する事に至りました。しかし単にスパチュラにヤスリを付けると言っても、ヤスリのスポンジの幅やスパチュラの幅、作業上の面の角度など、自分の仕上げに必要な条件を細かくチューニングしてとうとうベストな工具を作れた感じです。手作業上の滑り止めとして太目のタコ糸を巻いて操作感を良くするなども含め。
そしてさらに今回の大発見の1つは、メラミンスポンジです。研磨の粉で目詰まりしてきたサンドペーパーを、このメラミンスポンジで軽くこすると、あっというまに研磨粉がとれ、サンドペーパーはほぼ新品のようにクリーニングされます。実際は使用している分粒度が小さくなってますが。しかしこれは画期的な発見です。これはyoutubeでペンサンダーの使用感などのリサーチをしている中で、使用レポートの動画ありその方が何気なく紹介されていたのですが、私にとってはめちゃくちゃ大きな革新的な情報で、非常に感謝しています。
ということで私の樹脂作品の仕上げとしては、
1:リューターでパーティングラインなど、削るべき所を削る。
2:ペン型電動サンダーで微細なキズを消したり表面全体をイメージする感触に仕上げる。
3:最終の仕上げを自作ヤスリ工具で作業する。
※メラミンスポンジでヤスリのクリーニングをする。
※あとは最終のレタッチも必要な個所がありますが、ここはまた別な機会に。
ということで、かなり仕上げの方法論が見えてきました。うれしい。