猫フィギュア。着彩手法、見えてきました。

今日は2つのお話しです。1つは着彩の手法が見えてきたこと。もう1つはSEOのテストを始めることです。


まず着彩。いまだに毎日、試行錯誤が続いています。そして、とうとう見えてきました。
色鉛筆での着彩です。今までアクリル絵の具を一番の候補としてづっと追求してきました。そしてさまざまな方法を研究、情報収集し、作家の本を購入してきたり、カルビン・タンさんのDVDを買ってきたり、ユーチューブでプラモデル着彩や、フィギュア着彩など、さまざまな方法を見て、そして実際に試してきました。今、数えたらテスト着彩したのは15匹いました。しかし自分にマッチした方法がどーしても見つかりませんでした。そのポイントは、微妙なトーン作りです。色の重ね、と言ってもいいかもしれません。一時はシンプルな方向も探りましたが、やはり単色ベタ等ではどうしても表面的で浅く、おもちゃっぽい感じになってしまいます。
しかし実際の猫の毛並みはとても複雑で、一本の毛の中で根本と先端、または途中でも色の変化があり、それが集まったものとなり、猫、表面の色だけでは表現しきれない複雑なトーンがあります。そのため着彩でも、そのデリケートなニュアンスを出そうと思うと、どうしても複数の色の重なりが必要です。それをアクリル絵の具の場合は、薄く何層も塗り重ねることになるのですが、その手法が私にはマッチしませんでした、今のところ(もっと訓練すればできるようになるかもしれませんが)。それは透明水彩に憧れるものの、何度挑戦しても向かなかったことにかなり近い感じです。
そこで昨日もいろいろな情報収集をしている中で、モチーフの上で混色が可能である油絵具を試してみようかと思い始めました。アクリル絵の具は乾燥は速いので一度塗ると上から塗り重ねて視覚的な混色にはなりますが、実際の絵の具の混色はできません。しかし油絵具は乾燥が極端に遅いため、モチーフに塗った後、別な色を乗せるとそのままモチーフ上で混色ができます。そうなると微妙な色を作ることができるようになります。と、そこまで考えた時に、ふと、以前試した「色鉛筆でもう一度だけやってみようかな」と思いたちました。
そして今日、試したところ、非常に良い感触を得ることができました。色鉛筆を非常にデリケートに重ねると実質的にモチーフ上で混色が可能で、しかも水彩色鉛筆(水で溶ける色鉛筆)だと、水分を含んだ綿棒などで溶かしての混色もできます。さらにデザイン科卒である私には鉛筆であるため筆よりも扱いに慣れていて自分の思ったようにコントロールができます。(私の時代のデザイン科は鉛筆デッサンが多かったのでかなり慣れている。)
これは数週間前の色鉛筆テストの時には気づかなかったけど、さまざまな別な実験をしている間に、どれだけデリケートに色を重ねる必要があるのかなどがわかってきて、もしや色鉛筆でも可能かも、と思うに至ったのだと思います。
まだ完全に思ったようにはできていませんが、しかし、手法としては自分がほぼ完全にコントロールができ、なおかつイメージに近い、デリケートなニュアンスを出せる感触がつかめてきました。これで、もう少し追求すれば、自分の手法として習得できそうな感じです。

なおこの2つめの写真は、塗ってない逆反面の側から撮ったものです。全身までは塗りきれてないのですが、しかし半面塗ったところで「お、これはいけるかも」と感触を得て中断してしまいました。

さて、もう1つの話、SEOのこと。SEOはサーチ・エンジン・オプティマイゼーション。検索エンジン最適化というのかな。検索した時にヒットしやすくする努力のことです。今までは、とにかく作ることを最優先だったため、このブログも、とにかく制作の経過をご報告することでいっぱいでした。しかし、何年も前から、やらなきゃとは思いながら、なかなかできなかったこと。それが「興味を持っていただける人に、より見つけやすいサイトに」という努力です。それがSEOです。具体的には、このサイトのテーマである「造形」や「猫」や「彫刻作品」などを、興味を持ってくれる人の側から見たときの言葉使いをなるべく入れることで検索にヒットしやすくすること。さらに具体的には、私は「フィギュア」とか「置き物」などの言葉はほぼ全く使わなかっていませんでした。それは自分の中では彫刻作品であり、フィギュアや置き物とはまた別なものという感覚があったからです。しかし、興味をもつ人の側から言うと、これらの作品もフィギュアや置き物という可能性があります。それは実際、それらの方が圧倒的に検索ワードとしてはボリュームが多いのも確かだからです。


そこで、自分の意識とは別に、見る人から見つけやすい言葉使いをしてみよう、という実験を始めました。それが、今回のタイトルで「猫フィギュア。着彩手法」とわざわざ入れた事です。これらはいわゆるキーワードというやつで、それらを入れることで、探す人が見つけやすくなる可能性が高まります。
なんとなく、やや硬い感じになりやすいのですが、しばらくこのSEOを意識した言葉づかいで、このブログも書いてみようと思います。

ともあれ色鉛筆で、本来やりたかった17号「何、食べる?」の着彩を始めたいです。できたらまたご報告します。