ネコチョコ

この数週間、実はネコチョコにチャレンジしていました。自分の造形を、より人に親しみやすいカタチにできないかなと常々考えていたのですが、あるとき急に、食べものにしたらどうかなと思いつきました。食べものといってもいろいろありますが、まずは今の技術が最大限活用できて、なおかつ自力で完成させられる規模のものということで、まずはチョコレートにしてみました。

これは高さ4cmくらいのチョコとして大きすぎず小さすぎないサイズの原型を新たに作り、今度は食品用にシリコン、食品シリコン用の粘土などを使用して慎重に作りました。技術的にはレジンと同じで、原型からシリコン型を作り、その型にチョコを流す、というもの。文で書けばあっと言う間の文字数ですが、しかしここに至るまでに何週間もかかりました。

原型を作るのは今までと変わらないけど、しかし最終型がチョコということで表面の状態はレジンのときの梨地ではなく、もっと滑らかな仕上げにしました。そして食品になるため、さまざまなものを食品に使える素材にし、けっこう難しかった。さらにチョコ作りの勉強もして(本で)、チョコの素材の知識から、基礎的だけどテンパリングとか。まだまだお菓子という視点ではまったく勉強不足だけど。

そしてシリコン型も1度失敗し、2度目の型で、なんとかほぼ完全に型を再現できるところまできました。しかしこれ1ぴき作るにのにけっこう手間がかかるため、今度は型を複数つくり、同時に何ひきかできるよう、「型の型」に挑戦中です。この「型の型」を作って同じ造形をたくさんつくる方法は、ある造形作家さんから教えてもらってたんだけど、実際にやるのは初めてなので、うまくいくか楽しみです。