09「ツメとぎ」

● 前後幅95mm X 横幅30mm X 高さ68mmくらい。樹脂製。目はステンレス球。

集中してツメをといでるネコ。
ツメをとぐネコって集中してますよね。ツメとぎ中に話しかけても、少し押してみても、反応せずにモクモクとツメを研いでる。
無になって何かをするのって気持ちいい感じがありますよね。
あれはツメを研ぐという事とともにストレス発散とか気分転換とか、気持ちの区切りのようなものかもしれませんね。
この作品つくりでは、ツメとぎのニュアンスを強調するため、足のありかたをずいぶん迷いました。実際のネコのツメとぎの動きでは、足を伸ばしてつま先立ちのようなポーズになることも多いのですが、ツメとぎは上から下へ「引く力」のニュアンスを出したくて、体重を下にかけているポーズにするため足の裏が地面に着く体勢にしました。
また少し耳を伏せている。これはなぜなんですかね。力が入るからでしょうか。耳を伏せぎみの動きにしています。
さらに手の指を開く感じとツメの表現もまよいましたが、物理的に小さなツメを作るとややおもちゃっぽくなってしまったため、それはやめて陰影でツメを感じるようなカービングを入れることにしました。