ポンポン

昨日の日曜、群馬県立館林美術館に行ってきました。
この美術館はフランソワ・ポンポンというフランスの彫刻家のコレクションを多く所蔵していて、たまたま昨日、その解説をしてくれるツアーがあるということで、その解説を聞くために行ってきました。ちょっと遠かった。暑かった。
ポンポンはロダンの工房で働いていたこともあり、後年、動物彫刻で有名になった彫刻家で、NYのメトロポリタン美術館や、パリのオルセー美術館などにある白クマの作品などが有名です。
私は昔から知っていたわけではないのですが、自分が動物彫刻を作るようになってからいろいろ調べてうちに知るようになり、興味を持っていました。それは自分と近い考え方をしているように思えてしょうがなかったからです。その考えとは、写実(デッサン)がベースだけど、表面的な描写を追求するのではなく、そのモチーフの「ならではの個性」をフォルムにするためにシンプルにしていくこと。最終的には写実よりもイメージを優先させてフォルムを作ること。
私は自分なりに、そのような考えで造形活動をしているけど、それでいいのかなと思うこともあり、他にもそのような作家がいないか気にしている時に知るようになりました。
やはり開設を聞いて、ほぼ全く同じ考え方で造形しているようでした。これは私としても自信になりました。白クマは、足が非常に大きく体がやや小さく、表面も毛並みの表現などはなく滑らかです。他にも黒ヒョウとか鳥などの作品もあり、やはり同じアプローチで作っています。写真で見て、おそらくそうだろうと思っていたけど、実際の現物を見るとやはりなかり意図的に象徴化していることがわかり、とても収穫が大きかったです。

一方、自分の造形は、この高い湿度はしばらくどうにもならないので少しレジン注型は控えて、シリコーン型だけでも進めようと今ある原型の中でも型作りが非常に難しい「ふりむく(仮)」のシリコーン型を作りはじめました。